噂の下着を買いに行きました※7/31追記
比較的身長がある方(約165cm)で、肩幅も5kmくらいある私だけど胸が無い。
これは学生の頃から悩んでいて、でもこの手の話は誰ともできなくて、大学の頃に可愛くて安いのをフィッティングをやってもらって使っていた。
もちろん大きくなることもない。
Bです。Bの75。
言い忘れてたけどアンダーもある。
これでアンダーの数字が小さければBでも…まあ…?ってなっただろうに、頑張って75。
最初はBの80使ってた気がする。
安くて可愛いお店で初めてフィッティングをしてもらい、B80。
その後近所のショッピングモールに入っているTriumphさんでちゃんとフィッティングしてもらったもののBの75。
最初の転機が来たのは社会人になってから。
当時私は、寝る時ノーブラだった。
ノーブラというか、大雑把が服を着て歩いているような人間なので、寝る時ホックを外してそのまま寝る。
朝起きたらホックをする。
という、ズボラーキングのばらちゃんみたいなズボラ生活を送っていた。
ズボラの語源は何だろう。
ともあれ、社会人になってナイトブラの存在を知った。
ナイトブラは、寝ている間に背中などに流れてしまう胸の肉を逃さぬよう優しくホールドしてくれるものである。
Wacoalさんのお店で適当に買い、試しに使って寝ていた。
ある日仕事帰りにWacoalさんの系列店に寄り、新しいナイトブラを見ていたところ、親切な店員さんが声をかけてくれた。
そしてナイトブラを買いに来ただけなのに、フィッティングが始まったのだ。
そりゃそうだよ、ナイトブラにも種類あるからよ。
その頃の私は変わらずB75のブラを使っていたのだが、店員さんが「……もうちょっとあると思うんですよねぇ」と呟いたのだ。
ひとまずB75を持ってきてもらいフィッティングするも、余る。
あれよあれよと、いろいろなブラを持ってきてもらう。
その結果デザインにも寄るが、Dの75がベストということになった。
感動した。
1日身につけてフィッティングルームの片隅に脱ぎ捨てた私のブラが、ただの布切れに見えた。
店員さんが新しいのを持ってきてくれて私がつけてる間に、店員さん同士の会話も聞こえた。
閉店間際だったしな。
別の店員さん「そんなにサイズ違ったんですか?」
担当店員さん「全然違う…勿体ない…!」
嘘だろ…。
しかし私の手には、今持ってきてもらったD75。
この時私は
ナイトブラはすごい
ちゃんとしたサイズをつける必要がある
ということを痛感した。
あの時のWacoalさんの店員さんありがとうございました。
閉店5分前に2万↑使ってしまった。
スタッフ日報とかあったら確実にネタになる。
さあそして私は先輩後輩に言いふらした。
ナイトブラやべぇ、と。
みんな興味津々で、そのうちの先輩1人は実際に買って使い始めた。
あれから、3年──……。
その後、別のお店でサイズを測ってもらったところ「Cの75ですね…」と言われてしまいちょっと凹んだ。
まあそれでもCになってるのか…!の気持ち。
何度かお店に赴き測ってもらい、フィッティングをし、買い物をする。
もうあの頃の安くて可愛いお店では買い物が出来なくなってしまった。
しかし私も社会人。
こういうところにもお金を使わねば。
そうは思っていたものの、なかなか停滞する日々。
お店でフィッティングしてもらうと店員さんがめちゃくちゃ白手袋はめてカップに肉を詰め込んでくれるから胸が出来るのに、家ではやはり上手くいかない。
良いですか。
ここまでが序章です。
長いですね、すいません。
先日Twitterで、この記事を読んだ。
な、何だこれは…!?
ブラとかのメーカー、tutuannaやピーチ・ジョン、WacoalやTriumph以外にもあるというの…!?(知識の欠乏)
とにかくびっくりした。
は〜ブラデリス…そんなんあるのか〜!
近所にお店はあるんだろうか…。
調べるとすぐに出てきた。
行ってきた方のレポ付きで出てきた。
行けるじゃん!?🤭
しかし仕事終わりだとなかなか難しそうだ…いつだ…いつの休みに行けるんだ…?
自分のスケジュールを確認し、さっき行ってきました。
そうです、この記事は行ってきたその足で書いています。
休みの日、満を持していざブラデリスを置いているお店へ…。
適当に入店するとすぐに店員さんが話しかけてくれた。
「フィッティングに最低でも30分はかかるけど大丈夫かしら?」
最低30分…。
いやしかし上記に載せたnoteを読んでいたので、この後の予定は詰め込んでいない。
私は背中周りについてしまっていると思われる肉を正しい場所に詰め込みに来てる。
大丈夫だという旨を伝え、いざフィッティングへ。
めちゃくちゃサーキュレーター回してくれてたから涼しくて助かりました。
そしてやはり、ブラの位置が合っていないということを宣告された。
つけてきたのは先日フィッティングをして買った中でも一番ホールド力の少ないブラである。
そらそうだな…合ってないよな…。
ブラデリスにもいろいろ種類があるということで、良さそうなのを持ってきてもらった。
とりあえず普通につけてみる。
うん、普通。
「終わりましたか〜?☺️」の声と共に戻ってきてくれる店員さん。
「よし!!じゃあまずは上半身を90度に倒します!」
上半身を…90度に…!!
いつも気持ち前屈み程度だったから、こんな姿勢でブラつけたことない…!!🥺
つけ方が本当に力いる。
あとから言われたけど「今日はもうたくさん運動したようなもんだから運動しなくてもOKよ😉」は本当である。気温もあって汗だく。
あと今までのフィッティングとブラデリスのフィッティング、違ったのは自分でやらせてもらえるというところだ。
今までは店員さんが白手袋はめて一生懸命詰めてくれたので帰ると真似することしかできなかったが、今回は違う。いきなり実践。
「はい!そう!そしたらこっちから手を入れる!そう!入れたらここを掴む!そしてこっちに流す!!そうそう上手上手!!そしてここを押す!で下に…!はいこれ!!ここがね!胸のお肉なんです!背中にいたのね!それをこっち!はい!そしたらここで止める!止めたらまた流して〜手を引き抜く!!はい!!上手〜!!」
これ、隣のフィッティングルームからも似たようなの聞こえてきたけど、店員さんがめちゃくちゃ掛け声してくれるから分かりやすい。
「今度は真っ直ぐ立って!次は脇!掴んで〜!こっちに流してく!そしてお顔側へ!そうそう!そして〜…抜く!」
本当にこんな感じである。
「最後!こっちから手を入れて、ギュッギュッギュッ!ここで押さえて…抜く!ほら!!」
鏡を見た。
デコルテの下に…肉が来ている…!?
谷間が…生まれている…!?
Wacoalさんのところで店員さんにやってもらい、2カップ上がった時以来の感動。
いや、それ以上かもしれない。
こんなにタプタプでは無かった。
なんだこれ…え、本当になんだこれ…??🤔
こんなにみんな…背中とかに…行っちゃって…おかえり…。
結局心の中で予定していた通り、ブラ3着と補正下着1着、計3万円ほどのお買い物。
この金額は先日のあんさんぶるスターズ!で行われたイベント「燦々!笑顔のサンフラワーライブ」で走るために課金した金額とほぼ同額である。
私の推しが☆5、そしてランキングボーナスで入手できるという状況下で走ったのと、ブラ3着と補正下着が何という運命かほぼ同額だった。
私の推し☆5ランボ=ブラデリスのブラと補正下着
下着は日常生活で不可欠
つまり私の推しも不可欠
そして本当にありがたいことに、フィッティングしたブラをそのままつけてお会計をしていただいた。
これは私がこの店員さんの持ってきた色が好みだったので「これもいただきます」とか言ったからである。
補正下着も着たままタグを切ってくれた。
とにかく肉は形状記憶する。
少しでもその場に留まらせるべきである。
そういうことなんだなぁ。
ところで私はここのナイトブラも欲しかったので聞いてみた。
私「ちなみに…ナイトブラもあります…?」
店員さん(神妙な面持ち)「ナイトブラはね…とりあえずお肉をその位置に持ってきてからになるわ。それから着た方がいいの」
はは〜!!
まだ私にはレベルが足りなかったようね…。
「ナイトブラ」はユーザーレベルが5になってから開放されます。
ってことね…。
どんだけ流れてたんだよ。
- お肉は形状記憶する
- しっかりと正しいステップでお肉を入れる
- お手洗いに行くたびに詰め直す
- ナイトブラはまだ早い
今日は本当に勉強になった。
詰め込みまくる動きで皮膚が赤くなったけど。
でも見違えるほど変わる。
店舗によってはフィッティングが要予約?なのか、なかなか頼めない?のか、口コミを見てると見かけるが、行って損は無い。
押し売りされることも無い。
是非気になるという方は行ってみてください。
胸の肉のことしか考えられなくなります。
※追記※
せっかく洗い方や干し方も教わったので一緒にここに残しておこうね。
めちゃくちゃ勉強になりました。
しばらくは滴るだろうから、お風呂場に干してから部屋などに移動も良いみたい。
最初からお風呂場以外に干すなら下に何か置いておくと良いかも。
お客様の中には珪藻土マットを下に置いた方もいらっしゃるらしい。
天才の発想。
※追記2※(7/31)
今までにない何か熱い一体感を。
肉・・・なんだろう寄ってきてる確実に、着実に、胸のほうに。
着けて5日経った。
正直3日目辺りから感じていた。
肉が寄ってきている。
脱いだ時の感じが、今までと違う。
補正下着は休みの日や仕事から帰ってきたあと2時間くらいしか着てない。
もちろんその効果もめちゃくちゃあるが、日中は普通のインナーを着ている。
だって仕事しづらそうだし。
なのでほぼブラだけの効果だと思うが、短期間で目に見えて変わってきつつある。
今までいろんなバストアップ法を見たり調べたりしてきたが、こんな短期間で分かるとは…何者だ…?
この調子で背中の肉や脇の辺りの肉を胸に永住させる。
言い方って大事でしょうが
私は職場の特定の人間に、確実に
「こいつにならどんな言い方をしても良い」
と思われている。
いわゆる「舐められている」状態とほぼ同じだと思うが、なんというか、体感では違う気がする。
もちろん、舐めた状態からそういう考えに発展しているであろう人間もいるが、例えば上司などは違う。
上司からは「舐められている」と感じたことがさほど無い。
隠すのがうまいのかしら。
ともかく「この人にならどんな言い方をしても良い」と思われているのは確かなのだ。
それはつまりどういうこと?
では実際にそれがどういう状態なのか、例えを出したいと思う。
Aさん「すいません、これってここに置いても大丈夫ですか?」
特定の人間「あっ大丈夫でーす、ありがとうございます」
私「すいません、これってここに置いても大丈夫ですか?」
特定の人間「いやそこに書いてますよね」
私「書いてありますけど作業中みたいだし、移動させたりとかします?」
特定の人間「いや、だからそれ見てください(苦笑)」
ぶん殴りたい…🤦♀️
と言った具合である。
ちなみにどちらも同じ状況下である。
特にぶん殴りたい賞にノミネートされるポイントとしては(苦笑)の部分。
嫌われているのでは?
実はそうではないというのも言える。
何故なら普段は普通に会話するし、談笑するし、ふざけあえる仲なのだ。
突然こういう態度の瞬間がある。
情緒不安定すぎでは?🤔
かと言って、同じように仲がいい他の人間にはこういった態度を取っているところを見たことがない。
従って「この人にならどんな言い方をしても良い」と考えていることに間違いはないようだ。
これは(私の)長年の研究によって近年明らかにされた。
考えすぎじゃないの?
上の例に出した人とは別で、上司からもこういった言い方をされることがある。
これは他の人間には理解してもらえない。
何故なら他の人間はそういった言い方をされたことが無いからだ。
私が何か言うと
「絶対違う!そんなこと言ってるの藤美さんだけだよ?」
と言うことがある。
忘年会の場所決めの時もそうだった。
私「忘年会、やっぱりこの辺りではなく駅前の方が良いんじゃないでしょうか」
上司「いや、この辺りでやります。藤美さんだけだよ駅前提案してるの」
残念ながら事前の下調べにより、他の人間は駅前が良い、上司は何でこの辺りを推すんだ…と全スタッフが言っています。
上司だけだよこの辺り提案してるの。
と言った具合である。
ところが驚くべきことに、私と同じような言い方をされることが多いという先輩がひとりいた。
めちゃくちゃ話が合った。
お互いが上司に言われたことを言うと「私も言われた!!」となる。
「この人にならどんな言い方をしても良い」対象は私だけではない時期もあったのだ。
お殴りしても宜しいでしょうか
このように、「この人にならどんな言い方をしても良い」と思われた側はたまったものではない。
何せ他の人間に相談したところで共感や理解してもらえないのは明らかだし、改善の余地もない。
「気のせいだよ〜」
「気にし過ぎだよ〜」
何度言われたことか。
その都度「相談した私が馬鹿だったな」となっていく。
最初は自分が悪いのかと思ってしまう。
「こんなこと言われるなんて…私また失敗したんだな…」となる。
ただし「この人は私にだけあたりが強い」と気付くと
「こんなこと言われるなんて…私また話しかけるタイミング失敗したんだな…」となる。
そう、恐らく彼女たちがそれを発動させる時は、単純に不機嫌な時なのだ。
スーパーウルトラグレートデリシャス迷惑〜〜〜〜〜〜〜〜!!!😉👎
本当にぶん殴りたい。
初めてのバイトは居酒屋だった。
ある日私は大学の友人に(もう何だったか忘れたが)傷つくことを言われて、暗い気持ちで出勤した。
その時店長の女性から声をかけられたのだ。
「藤美さんどうしたの?具合悪い?…そっか、そんなことがあったんだ。でもね、それはお客様には関係ないことなんだよ。お客様は今日という日を楽しみにして来店されたかもしれない。何かの記念日かもしれない。もう会えない大切な人と来てくれてるかもしれない。そんな時に店員である藤美さんが不機嫌そうな態度だったり暗い顔だったらどう思う?個人の感情はお客様には関係ないことだよね。辛いのは分かるけど、今は堪えてお仕事しよう」
これは私の中における接客に対する姿勢としてもずっと揺るがないし、接客だけでなくプライベートでも揺るがない、とてもありがたい言葉としてずっと心の中にある。
そう、そうなんだ。
関係ないことなんだ。
その不機嫌な気持ちを、関係ない「この人にならどんな言い方をしても良いと思っている対象:通称私」にぶつけるような言い方をするのは間違いなんだ。
もちろん私がやった事に対して不機嫌になるのはそれはもう仕方が無いので切腹をもってお詫びとするけど、そうではない時の方が多い。
むしろそういった言い方をする時はだいたいただの八つ当たり。
私の人生において全く必要のない人間なので早々にログアウトしてもらいたい。
してもらえないなら私が上にスワイプして消す。
消してやるからな…。
さいごに
私側の精神状態が体調などにより不安定な時にこれをやられるとさすがにいつも跳ね返していた私でもやられる。
簡単にやられる。
ただし、やられる覚悟がないのならやるなと言いたい。
私はそんな態度を取ったことはないし、きっと同じ態度を私がするとびっくりすることだろう。
残念ながら私はしない。
君たちより(精神が)大人だからな…。
だからもし、この人の言い方私にだけキツいな…と思うことがあったら考えてみて欲しい。
普段は仲良いのにたまにこういう態度→どんな言い方しても良いと思われている
全員にこういう態度→ただ馴染めてない人、あるいはあえてそういうキャラにしてる人
普段から仲はあまり良くない上にこういう態度→いじめに近い
個人的な分岐はこんな感じ。
やられたことが無い人には共感してもらいにくい。
「私もやられてる!話聞いてよ!!共感して!!」という方はいくらでも共感致しますのでお気軽に私のマシュマロやDMにどうぞ。
自分の人生は自分が積極的に素敵に彩っていくべきだと思っている。
そこに横から闇をぶち込んでくる人間には即刻ご退場願いたい。
理不尽なことに負けないようにすると心がstrongになっていく。
昔と比べたら私も心が強くなった。
今ならはがねタイプに分類されると思う。
できる限り心を折られないように頑張っていこう。
1年越しの後輩へ
後輩へ
もう会わなくなってから1年経つけれど、そっちではどうしてる?
忙しかったりするのかな。
最後に会ったのは12月31日だったと思う。
あの日の朝、私は先輩の旦那さんが出してくれた車に乗って、先輩2人と君の地元に向かったよ。
豪雪地帯と評判なだけあって、辺り一面真っ白だった。
高速道路を走りながら、君が毎朝高速バスで出勤する時はこの景色を見ていたんだろうなという話を先輩たちとしてたんだ。
空はとても晴れていて真っ青で、その青空と一面に広がる雪原と、枝に乗った雪が美しい木々を見ながら向かったよ。
毎朝ここを通ってたんだね。
朝6時くらいに出て、高速バスに乗って、駅で朝ごはんを食べてから出勤してるって君から聞いたことがあった。
君が毎朝見ていた景色を見て、私たちは最後の挨拶をしに君の地元に行ったんだ。
眠るように棺に入っている君を見て、私たちは本当に本当に泣いた。
多分1年で1番泣いた。
君の初めての後輩の子がその場で泣き崩れそうに泣いていたのを私は覚えてる。
君の友達もたくさん来てくれていたね。
どれだけたくさんの人たちに愛されていたのか、大切にされていたのか、私たちの知らない君がたくさんいるんだということに、私たちは驚きつつ微笑ましく思ったよ。
そして一緒に働くことが出来て良かったと心の底から思えた。
そんな告別式だった。
あの後君の後輩の下に更に新人たちが加わったんだ。
みんな個性豊かで、最初は私たちも教えるのに手間取ったし、思うように進まなくて悩んだり愚痴を言い合ってしまうことも多かったけど、今はもうみんなしっかりと私たちの一員として働いてくれてる。
君ならどう仕事を教えたんだろう。
君の後輩にそうしたように、優しく丁寧に教えてあげたんだろうか。
去年の中頃、私は同期と先輩たちとで、君の家に遊びに行ったよ。知ってると思うけど。
君と同じように高速バスで行ったんだ。
バス停で待っててくれた君のお母様は君にそっくりで、告別式のあの日泣き叫んでいた姿と重なった。
明るく私たちに話しかけてくれて、来てくれてありがとうございますと何度も何度も言ってくれた。
その日はずっと君の家で、君のお母様と、君の話をしたんだよ。
とっても素敵な家だった。
仏壇も特注で完全木製。
「こんなことしか私達にはできなくて」とお母様は仰ってたけど、とても綺麗だった。
仏壇の周りには君の写真がたくさん貼ってあった。
幼い頃の写真や、大好きだった弟さんとの写真。
その中に、私が撮った君の写真も貼ってあったんだ。
あれは春、みんなで遅いお花見に行った時の写真。
円山公園の大きな木の幹に抱きついている君の写真。
私が撮った写真が、今の君の周りに大切に貼られている1枚になっているということがとても嬉しくて、そこでもう泣きそうになってしまった。
「あの子はよく失敗する子でたくさん迷惑をかけたと思います。でも「新しい人が入ってくる予定だから、自分の失敗を元に教えてあげるんだー!」とよく話していました」とお母様は教えてくれた。
そうだね。
君はきっとそうやって教えてあげたんだろう。
君の後輩にしたように、新人たちにもそうしたんだろう。
一緒にお邪魔したメンバーには君の唯一の後輩もいたけれど、深く深く頷きながら聞いていたよ。
あと、元チーフにいじめられていた話もした。
本当に嫌で嫌で、君は実はもう辞めようかと思っていたらしいね。
私もいじめられていた身だったから話を聞いてきたつもりだったけど力になれていたんだろうかと思って、お母様にそう伝えたんだ。
そしたら
「あぁ…あなただったんですね…」と微笑んでくれた。
君はお母様に、1人自分もそうだったらしいからと話を聞いてくれる先輩がいると言ってくれていたらしいね。
あの時のお母様の、何とも形容し難い微笑みは多分忘れない。
少しでも君の力になることが出来ていたのなら良かった。
君の大好物だった春巻きも出してくれたよ。
私たちよりも前にお邪魔していた君の同期たちは早速お母様から教えていただいたそのレシピを元に作ったらしいし、君のLINEに写真を送ってお母様に見せたみたいだよ。
私もあれめちゃくちゃ美味しかったから作りたいんだけど春巻きの皮なんて買ってこないと無いや…。
でも今年か来年には絶対に作りたい。
帰り道、近所の公園を通りながらお母様は思い出話をたくさんしてくれた。
「あそこの公園のベンチで夜彼氏と仲良くしてるのを近所の方に目撃されて私報告受けたんですよ」とかお母様は笑いながら話してくれたけど、お母様の中の時間は本当に止まったままだった。
バスに乗って帰る私たちを見送ってくれたお母様は寂しそうに見えた。
あの大きな家で、君の家族は君のいない日々を過ごしている。
君の存在は今でも私たちの中にずっとある。
君の誕生日には新人たちを除く既存スタッフ全員でごはんを食べに行って、君へ「誕生日おめでとう!」の乾杯をした。
先輩たちが卒業する日、先輩の希望で君宛てのムービーも撮った。
どちらも君のLINEに送ったから、もしかしたら見てくれたかもしれないね。
卒業と言えば、私も次の秋で卒業するよ。
次は君たちの代が最上級生だ。
「次は1番上なんだから、自分らしくしっかりと頑張るんだよ」と君に言葉を残したかった。
君にも見送ってもらいたかった。
君とはお互いおっちょこちょいだからチームを組んでたし、よくふざけあっていたから。
私の卒業するその日まで君と働きたかった。
新人たちには特に伝えてないけど、君の名前と、こういうおっちょこちょいで頑張り屋な人がいたんだよという話は何度も伝えている。
だけど君のお母様が遊びに来てくれた日や、大きな菓子折を休憩室に置いてくれた日、新人たちは「何故?その人は今どこにいるの?」ってなってたから、もし勘のいい人がいたら察しているかもしれない。
契約上の君はもういないけれど、君の同期たちが卒業するまで君は在籍している。
あれから1年。
短いようで、長いようで。
もっと前だった気もするし、あっという間だった気もするし。
いろいろなことがあった。
本当にたくさんあったんだよ。
それを一緒に乗り越えることが出来なくて私は悲しかったけれど、きっとどこかで君は私たちを見守ってくれているのだろうと思ってる。
みんなそれは思ってる。
今は年下も増えたけど、この職場では君が初めての年下の後輩だった。
私の可愛い後輩だった。
一緒にふざけたり、写真を撮ったり、失敗したり注意したり。
私のことが面倒くさく感じることもあったと思う。
それでも私は君との思い出を忘れないように、楽しかった日々を忘れないようにしている。
2017年末。
10年以上前に祖父たちが亡くなった時以来、ものすごく久しぶりに身近な人が遠くに行ってしまった。
1ヶ月くらい後に心を整理するためにここで文章を書いた。
そして今日はまる1年。
近況報告をと思ってまたここでこうして書いている。
昨日の帰り私の同期と君の話をしたよ。
君は最後までおっちょこちょいだったから、私たちに別れの言葉を言わせてすらくれなかった。
でもそれは君もそうだと思う。
君だってたくさんの人たちに言葉を残したかったと思う。
お母様が教えてくれた君のSNSには、前日まで仲の良い人たちとのやりとりや、美味しそうな食べ物の写真がたくさん残されている。
突然のことだったから仕方がないね。
君の誕生日にはLINEのホームにたくさん投稿が来ていたね。
私たちと同じく、君の誕生日パーティーをしてくれた人たちもいたみたいだ。
生前何か失敗すると君はすぐ「死にたい…」って呟いていたけど、君のまわりの人たちは君のことをこんなにも愛していたんだよということが少しでも伝わっていればいいなと思う。
今年の頭。
君の残した仕事が相変わらずツッコミどころがあって、先輩と休憩室で笑いながらその話してた時。
突然、立てかけていたチョコの入っている大きな箱から大きな音がして、恐る恐る中身を見たら綺麗に並べられて収まっていたチョコが箱の中で全部落下していた事件。
あれはね、偶然かもしれないんだけど、あまりにもタイミングがタイミングだったので私と先輩の間では君がやったことになってるよ。
いや、分からん。本当に偶然だったんだろうけど、何となく君もそばにいるような気がした。
朝の仕事で私が見て回っている時、何となくいつもと違う順序でやりたくなって実践したところ、機材が故障していたのが分かった事件。
いつもしっかり理由を持って順番を決めていた業務なのに、本当に何となくふと順番を変えたくなってやったら発覚。
しかも早い段階で発覚したからすぐに対応できたけど、いつもの順序なら恐らく間に合わなかったような故障。
あれも私たちの中では君のおかげだと思ってる。
不思議なことがあるたびに勝手に君の存在を感じてるから、もしかしたら
「藤美さん〜〜!私そんなことやってないですよ〜!!てかできませんよ!!」
とか言うんだろうな。
今後も勝手に君の存在を感じていく予定だからよろしく。
言いたいことがもしあるなら何とか伝えてくれるとありがたい。
暇な時、気が向いた時で良いから、たまには職場にも遊びに来るんだよ。
この1年。
伝えたかったことや言いたかったことをこれで書くことが出来た気がする。
もちろん足りないんだけど。
昨日同期と、君がもういないのは分かっているんだけどどうしても長期休暇か何かだと思ってしまうという話をしたんだ。
ひょっこり現れて
「おはようございます〜!長い間お休みありがとうございました〜!!」って言いそうで。
私は
「えー!めちゃくちゃ久しぶりじゃん!ほんとどこまで旅行行ってたのよ〜お土産はあるんでしょうね!!」って言うから。
そしたらたくさんのお土産を抱えて
「もちろんです!もーほんとに長いお休みありがとうございましたすみません〜!!」って笑うんだ。
今日は君の命日。
私だけシフト上お休みなんだけど、出勤のみんなは君のことを想いながら働いてると思う。
今日の君はきっと忙しいだろうけど、落ち着いたら遊びに来てほしい。
蝶のように舞い、蜂のように刺す天才レーサーについて
カチャウ。
こんにちは藤美かとりです。
私の見た初めての車映画、それは「カーズ」で私は14歳でした。
その車は格好良くて美しくて、こんなに素晴らしい映画を観れる私はきっと特別な存在なのだと感じました。 -藤美かとり
中学生の頃、大好きなディズニーピクサー映画から新作が出るということで観に行った。
正直車には全く興味がない。びっくりするくらいない。
世の中の女子が「やっぱり軽に乗ってる男とか無理だよね〜」と言っている中で、私は乗れれば良いじゃん?と思っているレベルで興味がない。
車輪の付いている動く箱で移動に便利、程度にしか思っていない。
もちろん免許も持っていない。多分100mにつき1人轢く。
そんな私が観に行った映画、それが「カーズ」である。
天才ルーキーのレーサーであるライトニング・マックィーンが、様々な人々(車だけど)と出会い、自分と向き合っていく映画だった。
なんだか分からないが、これがもう抜群に格好良かった。
CGだとは分かっていてもまるで実写と見紛う程のリアルさ。
颯爽と駆け抜ける車体に反射していくサーキットの眩しすぎる照明。
本当に格好良くて格好良くて、あまりの格好良さに擬人化して映画1本分まるまる漫画にして描いた。
漫画を最後まで描いたことも無かった私にとってそれもまた思い出となった。
大学生になった頃。
そのカーズの2作目がやってきた。
「カーズ2」である。そのまんま。
授業の後に大学の近くの映画館へ行って観に行った。
あとあとお付き合いをすることとなる元彼と所謂初デートとして観に行ったのだが、もうとにかくそちらの存在は全く気にせずにスクリーンにのめり込んだ。
マ、マックィーンが…日本に来ている…!!
1作目で見事そのレーサーとしての腕前を披露したマックィーンは、すでに何度も優勝を果たし、世界各国のレースに続けて出場するという作品だった。簡単に言うと。
そのうちの1つがここ日本であり、舞妓さん(車だけど)や板前さん(車だけど)が出てくる。
吹き替えではない方のメーターが言う「ドモ〜アリガ〜ト〜」はとっても可愛い。
2はマックィーンというよりも、親友メーターが主役に近かったが、あの大好きな天才レーサーを再びスクリーンで見ることができる!!ととても興奮した。
カーズは車たちが暮らす世界の物語なので、グッズが男の子向けのものが多い。
レーサーっぽい服や、子供用のスーツケース、ラジコン、などなど。
2が上映された当時はディズニーストアにぬいぐるみがたくさん販売されていた。
縫製が個人的にちょっとアレだったので自分用には買わなかったが、この調子でグッズ化し続けてほしいなあと思った。
でも公式からの供給はやはり子供向けばかりだった。
昨年の2017年。
3が上映された。
もう本当にびっくりしたし、何がびっくりしたって冒頭のレースシーンである。
とにかくまずこの3の予告。
これはエマ・ワトソンが出演する「美女と野獣」を1人で観に行った際に突然流れた。
一瞬映るサーキットを走る車の映像。
「えっ、何これカーズ?え?は?」
直後入る解説。
解説(片山右京氏)「ん〜、マックィーンがちょっと厳しいですねえ」
私「厳しいの!?」
実況(福澤朗氏)「天才にも限界があるということでしょうか」
私「限界があるの!?」
突如車輪がぶれ始めるマックィーン。
そして火花や破片を散らしながら空中を回転していくマックィーン。
「いつまで、走り続けるんだ…?」
もう美女と野獣どころじゃなかった。
いやいやいやおかしいでしょだって。
私はフランスの片田舎の美人が燭台とか時計と仲良くなりながらちょっとずつ野獣と恋を育んでいく名作の実写を観に来たわけで、決してディズニー映画での最推しがスローモーションでクラッシュしながら自分に問いかけてるシーンを観に来たのではない。
普通に息を飲んだ。
たったこれだけの映像で、完全に全てを持って行かれた。
もちろんちゃんと美女と野獣は楽しんだけど。
なんてもん見せてくれるんだピクサーさん。ふざけんな。楽しみに待ってます。
ということで私は高めのお金を払い、最推しを素晴らしい状態で観に行くために4DXを選んだ。
初体験4DX。
駆け抜ける時に感じる風。
そして体感するクラッシュ。
マックィーンのクラッシュシーンは私の心身もクラッシュさせた。
ガールフレンドのサリーちゃんがその時息を飲むんだけど、私も同タイミングで飲んだ。
中学の頃から今に至るまで。
3作に渡り、若手レーサーで「坊や」と呼ばれていたマックィーンの成長を観てきた。
3作目では「おじさん」とか言われる時もあったけど。
ルーキーからベテランへ。
夢の続きへ。
サーキットを駆け抜けるマックィーンも、サリーとドライブしている時のマックィーンも。
とっても格好良くて時々可愛い。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」とマックィーンは本編で何度か言うが、正しくそうだった。
そのマックィーンが。
私が恋焦がれ続けたマックィーンが。
東京ディズニーシーに登場した。
ありがとう、Pixar play time。
ありがとう、オリエンタルランド。
半年前。
先輩「かとりちゃんそんなにディズニー好きならディズニーリゾートで結婚式しなよ。キャラクター呼べるんでしょ?誰呼ぶの?ミッキーとか?」
私「ライトニング・マックィーンにエンジンブルルルルルルンッてしながら入場してほしいですね」
先輩「いないから」
先輩。
いました。
普段ディズニーは2泊3日、或いは3泊4日で行っている。
北海道から出向くのだから長めに楽しみたい。
しかし今回はやや急だったのと日程の都合上、1泊2日の弾丸で向かった。
こんな日程で行くのは初めてだ。
明らかにマックィーンに会いにいくための日程だ。
高校からの友人達と共に私は冒険とイマジネーションの海、東京ディズニーシーへ向かった。
初日はランドにしたけど。
さあ当日。
アメリカンウォーターフロントを練り歩くと聞き、どこをどういったルートで回るのか事前に確認するべく、近くにいたカストーディアルさんに尋ねた。
私「すいません、マックィーンがこの辺り通ると思うんですけど、どこをどう通るんでしょうか…」
カストーディアルさん「マックィーンですか?あちらにタワー・オブ・テラーがあるんですけど、その横から出て来ますよ〜。SSコロンビア号前のプロペラがある広場を周ってこの高架下を通りながら、あちらのコロンブス像を回って、あそこの道路を通ってこちらに戻ってきます」
私「めっちゃ通る…」
完全にパレード。もはやパレード。
まあヴィクトリーラップだからな。そりゃ周るよな。
ディズニーシーってパレードはなかなかやらないけど、そんな中でやってくれるなんて。
持って来たミラーレス一眼を構えながら、事前にどこで待つか確認した。
逆光もいろいろ考慮した。
でも何よりも、どういう風にやって来るのかも確認したかった。
とりあえず確認して、その後2回目今度は1人でも良いからもう一度見に来て立ち位置やシャッターチャンスを調整するつもりだった。
10:00。
私たちが立っていた場所はステージから離れた場所だったため、定刻をややすぎてから彼は目の前にやってきた。
ピカピカの真っ赤なボディ。
広がる青空と眩しい太陽光を反射するボンネット。
沿道にいる私たちに向けて視線を送るスカイブルーの瞳。
ピストンカップ連覇の実力と自信を纏った笑顔。
今こんなこと書いてるけど、目の前にした時は本当に「むり」と「もうむり」しか言えなくなった。
彼の前後にはマックィーン仕様となったダンサーさんたちが笑顔で旗を振り、そのさらに後ろの方には同じ旗を振りながらついて歩くたくさんの一般ゲストたち。
その姿はまさに勝者のパレード。
構えたミラーレス一眼はシャッターボタンを押すことが出来ず、気付いたら動画撮影ボタンを押しながらカメラを向けていた。
通り過ぎていくのを見つめながら、彼のスポンサーであるRust-ezeの広告が入っている後ろ姿を見送った。
本当に無理だった。無理。もう無理。
もうこの時の話を口頭でしようとすると、とりあえず激しい身振り手振りと
「いやもうほんっとうにむりだった。やばすぎる。むり」
しか言えない。
何が無理なのか分からないけど本当に無理だから仕方がない。
格好良すぎてクラクラする。
こんな状態になるなんて今までほとんど無かったけど、もういろんな意味で眩しかった。
ところで私は「腐女子」ではなく「夢女子」である。
今まではまって来たジャンルにはそれぞれ「はあ…彼女になりたい…」「結婚したい…」と思えるキャラクターが1人ずつくらいはいる。
ではマックィーンはどうなのか。
半分そうだけど半分そうじゃない。
なんていうかこう、めちゃくちゃ格好良いからそう思う時もあるんだけど、マックィーンにはやっぱりガールフレンドのサリーちゃんが大事。
天才と謳われたルーキーのレーサーである年下男子マックィーンと、
都会で弁護士をやっていたできる年上女性サリー。
自信過剰で調子に乗っていた天才マックィーンを「ステッカー君」と呼ぶサリーちゃんには年上の女性の余裕と色気があると思うんだよ私は。そう思うんだよ。
あの2人だからこそバランスが良いのであって、そこに私は必要ない。
こんなに大好きなキャラクターなのに、こんな感情になるのは初めてだ。
2人には幸せになってほしいし、ずっと仲良くしてほしい。
今回友人達にちょこちょこ言われたけど、つまりそういうことなんだ。
私は多分、別にマックィーンの彼女になりたいわけじゃない。
ただめちゃくちゃに格好良いからきゃーきゃー言うだけ。
2回目のヴィクトリーラップ。
真正面から撮影することに成功した。
このために私は今回ここに来たのだよ
— 藤美かとり (@katori_tan) 2018年2月19日
君に会うためだ
なんてかっこいいんだ pic.twitter.com/5fud4atEfS
目線いただきました。
しかもこの回は私1人での参加だったので、そのまま一般参加列の後ろの方にくっついて一緒にニューヨークを練り歩いて来た。
新鮮だった。
両サイドの沿道に人がたくさんいるそのど真ん中を歩いている。
パレードなんて参加することある?私はない。
ダンサーさんたちはいつもああいう視界なんだろうなあ。
人混みで全く見えないけど声だけは常に聞こえているので、マックィーンと一緒に練り歩いているというこの謎の喜びに包まれながら一緒に歩いた。
中学生の私に話したら驚くだろう。
「あのライトニング・マックィーンのパレードの後ろに一緒にくっついて歩いて周ったんだよ」と。
正直もうちょっとグッズが欲しかった。
散財するつもりで行ったのに、結局ポップコーンバスケットくらいしかマックィーンのグッズは買ってない。
もっとたくさん出して欲しい。
それに今回ので思ったが、男の子などはもちろん、私みたいな女性もたくさんきゃーきゃー言ってた。
オリエンタルランドさん、需要めっちゃありますよ!!
なので是非今後もショーやパレードに彼を出してください。
よろしくお願いします。
ところで今映画の1作目を見ながらこの記事を書いているけど、まだまだ調子に乗っている頃で本当に可愛らしい。
3作目では「坊や」という呼び名よりも「おじさん」と呼ばれることが増えてしまったマックィーン。
これはルーキーからベテランへの成長、そしてここが「クロスロード 」だというのが観ている私たちにも伝わる。
車が主役の映画に、こんなにもたくさんのことを教えてもらった。
まだ観たことがないという方は是非カーズシリーズを観ていただきたい。
ついでに「メーターの世界つくり話」という、親友のメーターが主人公の短編集も本当に面白いのでおすすめ。
特におすすめは、東京で披露された必殺技です。
車映画と侮るなかれ。
子供はもちろん、大人もとっても楽しめる作品。
それが「カーズ」。
婚活サイトでの戦い(スクショもあるよ)
巷では「婚活パーティ」とか「婚活サイト」とか、そういうのが人気だ。
「婚活パーティ」はまだしも「婚活サイト」や「恋活サイト」というのは一昔前なら「出会い系」で片付けられそうだが、ここを通じて知り合った人と結婚したという人は多くはないが少なくもない。
Facebookアカウントを使って登録できるサイトも数多くある。
これは、私が
「やばいな〜〜そろそろ結婚相手として彼ぴっぴ作らなきゃならんかな〜〜」
と思い始めて登録をし、その後業者と遭遇した物語である。
ザラにいると思うから、やるならみんな気を付けようね。
婚活サイトについて
Facebookをやっている時に広告として出てきた婚活サイトに登録した。
この婚活サイトは聞いたことのある大手が運営しているサイトだった。
検索をかけるとこのサイトはやはり安心安全が売りで、サクラはゼロです!と言われていた。
つまり、全ユーザーが企業の雇ったユーザーではなく、しっかりと婚活しているユーザーだということだ。
顔写真は変更しない限りFacebookと連携したのでそちらのアイコンが使用される。
名前もイニシャルに変えられていて、Facebookでの友人数が何人かというのも大まかに出ていた。
このサイトの場合、この友人数はとても重要である。
友人数が極端に少ないというのは、このサイトに登録するために急遽作られたアカウントだと疑ってもいい。
つまり、いわゆる出会い目的や、業者である可能性が高まるのだ。
人数がそこそこいるというのはつまり、ちゃんとしたアカウントだということの裏付けになる。
ほんとかなあ。友達少ないだけかもしれないじゃんね。
サイトにもよるが、女性もこのサイトは有料だった。
メッセージのやりとりをするにはお金を払う必要がある。
といってもものすごい安価。
100円ちょっとかな?
しかも1回払うだけで大丈夫だった。
ちゃんとこの人ですよという最低限の証明になる写真を運営に送信し、すぐに本人確認が取れた後に私は「まいっか」程度の気持ちで払った。
ちなみに男性は月額数千円とかである。
婚活パーティーもそうだけど、男性だけやたらめったら高いね。
ちなみに以前参加した婚活パーティーについては漫画にしたものがあるので、
よければご覧ください。
婚活パーティー行ってきたレポ① pic.twitter.com/mxqRuft1JL
— 藤美かとり (@katori_tan) 2017年5月16日
婚活パーティー行ってきたレポ② pic.twitter.com/pOCQKD4ulS
— 藤美かとり (@katori_tan) 2017年5月17日
婚活パーティー行ってきたレポ③
— 藤美かとり (@katori_tan) 2017年5月28日
あとでまとめも描きたいところ pic.twitter.com/6j4NDp9cAz
婚活パーティー行ってきたレポまとめ pic.twitter.com/clL9DYcOMP
— 藤美かとり (@katori_tan) 2017年5月28日
さあこれでメッセージのやりとりができるようになった。
あとは気になる人に「いいね」をつけたり、つけられたりである。
自分が「いいね」を付けた相手から返される、あるいは「いいね」を付けてくれた人に返す。
こういったお互いに「いいね」状態になると「マッチング」ということになり、メッセージのやりとりができるようになる。
最初の1通ではLINEなどの連絡先を教えることは出来ず、2通目から可能になる。
まずは話してみて気が合いそうなら、ということだ。
出会い
ある日年上のイケメンからいいねを貰った。
いただいていたいいねの中で、まるで輝くようにその顔写真はイケメンだった。(失礼)
モデルか?
舞台俳優か?
そんな感じのイケメンなので、これを読んでくださっているあなたは好きなイケメンを想像してほしい。
そうそうそんな感じ。
そんなイケメンからいいねが来たのだ。
びっくりするよね!
こちらからもいいねを返し、晴れてマッチングとなった。
「大地っていいます!もし良ければよろしくお願いします!」
という爽やか好青年の塊みたいなメッセージが来た。
イケメンは中身も爽やかなのか。
「かとりといいます!いいねありがとうございました!よろしくお願いします!」
こうして大地氏との連絡が始まった。
そしてあるタイミングで、分かる人なら「あ〜…」となるメッセージが来る。
「俺実は有料コースが今日で終わっちゃうんです…良かったらこれメールアドレスなのでメールしてください!」
月額有料も大変だな…と感じた。
なるほどなるほどと思った私はとりあえずメールを送ることにする。
ここから先はメールの履歴が残っているのでそのスクショも交えて行こうと思う。
怪しさ満天レストラン
メールをこちらから送信するとすぐに返事が返ってきた。
よーしとりあえずメールするぞ〜。
32歳の部長かあ…すごいなあ…。
管理職…きっとお仕事も大変なのだろう。
…というかイケメンで結婚適齢期で部長なのに彼女がいないの?
なんで?性格に難アリなのか?
かとりさんこの辺りから疑い始める。
この当たり障りのない感じ。
その後もやりとりは続く。
とここで頼んでもいないのにまた顔写真が送られてきた。
マスクをつけたイケメンの写真である。
こんなに写真送ってくるなんて…ナルシストか…?
それとも実はこの写真は他人の写真なのでは?
ちなみにこの後乗っている車の車種と写真が送られてきた。
おそらく高級車なのだろうが、車に興味のない私にはどうでも良かった。
正直車は「車輪の付いた箱で移動に便利」程度にしか思っていない。
大地氏のこの攻撃は私には効果はいまひとつのようだった。
その後好きな食べ物の話などをしたあとにこのメールが来た。
いやいやいや出会うまでが早い。
こんなんいくらイケメンでも無理だし怪しすぎだろいい加減にしなさい。
そして私の疑いを確信に変えるメールが届き始める。
それメール跨いでする必要ある?
「聞いてもらえる?」→「嫌だ」ってなったらどうすんの?
段々自動入力される「iPhoneから送信」すら疑い始める。
この流れでこの設定はいかにも作り話すぎる。
誰か芝刈り機持ってきて。
そして大地氏は本当にそういう生涯を過ごしてきた人に向かって土下座しろ今すぐに。
信じられない告白をイケメンからされて笑いながらとりあえず心配している旨を送信する。
私あまりこういう表現好きじゃないし、ちゃんとした日本語使いたいから使わないんだけど、あえて言うとすればウザい。
その後私も「びっくりしたけど大丈夫だよ…」的なメールを返した。
お礼を言ってきた後にまたこれである。
だから早いっつーの。
もしかして全身局部だったりする?
考えるための脳みそって付いていないのかな…。
急展開
だ、大地氏ーーーーーーー!!!!
見てこの突然の怪文書。
本当にこれは普通にびっくりした。
世の中では部長も非常階段の点検をするんだな。
管理職というのはなかなかに大変な仕事である。
余談だが私はかつてiPhoneを横断歩道に落とし、車にもろ踏まれて液晶バリバリ保護シートぱさぱさになったものの本体は普通に生きていたことがあった。
大地氏は落とし所が悪かったんだなー。(適当)
本当にドジだなお前は。
非常階段と結婚しろ。
メールを返さず放置していると再びメールが来た。
ひゅー!
こんな短時間で携帯ショップまで行ってきたのかいご苦労さんなことだ。
なんだかこう、うまく伝わるか分からないけど。
よくあるバトルものの漫画で、味方だと思ってたやつが突然グロテスクなモンスター化を果たし、それでもなお平然とこちらに話しかけてきている感じ。
さすがに腹が立ってきたのと意味が分からないのとで「よく分かりませんね?」と返信してみた。
もはや設定がバラつきすぎで意味が分からない。
突然のTAMARI場とやらの運営登場である。
大地氏。
聞こえていますか。
もし次もまたこういうことをやるのなら、
もう少し現実味のある設定にしましょうね。
こうしてイケメンとの戦いは幕を閉じた。
通報
即刻婚活サイトで通報した。
翌日くらいに返信が来て、
「ご迷惑おかけして申し訳ございません」
「該当のユーザーは退会処分に」
といった旨だった。
迅速な対応をありがとう運営。
見に行ったら確かにいなくなっていた。
あのイケメンとのやりとりも消えていた。
さようなら大地氏。
嫌気がさしたので退会したが、
紆余曲折を経て再び登録することになったのが昨年である。
ちなみにこのサイトは1度退会すると3ヶ月再入会できない。
ここもまた業者対策とかなんだろうなあ。
新たな出会い
さあこうして再び始めたわけだが、つい昨日割りと私好みの殿方からいいねをいただいた。
こちらもいいねを返すとマッチングとなり、メッセージのやりとりを開始することにする。
仲良くってアバウトなこと言ってくるお兄さんだな〜と思いつつ返信した。
察しのいい皆さんなら気付いたであろう。
いい加減にしてほしい。
運営は何をしているのかね。
いやきっと一生懸命業者は排除しようとしているのだろうが、追いつかないんだろう。
お疲れ様です。
このあと
「えーっと、業者の方ですか?」
と送信したが返信は来ず、
日付が変わってふと見てみれば存在は消えていた。
せっかくだから指定されたLINE探してみたところ発見した。
やはりどことなく怪しさの漂うアカウントだった。
というかそもそも業者でなければ
「え?業者?なんのことですか…?違いますよ〜!」
などと返してくればまだ良いものの、無言で消えていったのだ。
自分で認めたようなものね。
さすがに退会した。
前回も今回も業者にぶち当たったぞ!という旨を明記して退会した。
二度とあそこはやらない。
大手だからって安心していては駄目だ。
おわり
そもそも純粋に相手を探している人たちに失礼である。
運営側がどんなに気を付けていても業者はいる。
もうイケメンは大体業者だと思いたい。
2人目は通報できずに終わってしまったので、今もまだあのサイトの中で次のターゲットを探していることと思う。
もちろん普通にちゃんと結婚相手を探すつもりで探している人もたくさんいる。
見分け方などといったサイトもあるので、もし今後やってみたいという人はそこも気にしてみると良いかもしれない。
- やけにイケメン
- 年齢のわりに高スペックすぎる
- 個人的な質問などではなく当たり障りないことを聞いてくる
- すぐに(2通目くらいで)連絡先を聞いてくる
- 頼んでもいないのに自撮りを送ってくる
- 「俺もうすぐ有料期間終わっちゃうんだよね」
今回は大手企業の有名媒体が運営しているだけあって、正直ちょっと驚いた。
暇な人間はどこにでもいるんだな。
そんなに暇なら私の職場人手足りないから手伝いに来てほしいものだ。